「ペットショップにいくまえに展」イベントレポート!
「“ペットショップにいくまえに”という冊子をつくった理由は、誰かが犬や猫を新しく家族に迎えたいと思ったとき、お金で買うのではなく、飼い主のいない動物をもらい受けるということが当たり前の世の中になってほしい、という思いがあったからなんです。また、そのことを多くの人に知ってもらいたいので、この制作物を著作権フリーにして、私のWEBサイトからフリーダウンロードできるようにしています」
<どいかやさん(左)、とりごえまりさん(右)>
現在4匹の保護猫と暮らす、とりごえまりさんは、初めて猫を飼おうと思った当初、ペットを取り巻く環境に無知であったと話します。動物保護団体や保護動物センターの里親募集があることを知らず、1匹目をペットショップで、2匹目はブリーダーから購入。しかし、それぞれの猫たちは病気がちで、自身の献身的な看病があったにも関わらず、早い死別を経験しました。
その過程から、人為的交配によってつくり出された猫たちに、遺伝的な病気が発症しやすく、寿命も普通の猫たちに比べると短い子が多い、という事実を知ったそうです。そして獣医師の南部和也さん監修のもと「ネコの種類のおはなし」を制作されました。「多くの方が勘違いしているのですが、ロシアンブルーがロシア産の猫ではなく、アメリカンショートヘアがアメリカ産でもない、それらは人間が品種名を付けただけなんです。
そして、そのペットショップで売られているような品種名の付いた猫が“純血種”、三毛猫や茶トラなどが“雑種”と呼ばれていますが、本当は真逆。前者が人為的交配をした猫で、後者がいわゆる“原種”なんです。なぜみんなにそれらを知らせたかったかというと、私自身が知らなかったから。ペットを取り巻く環境を知れば、猫を飼いたいというときに、ペットショップではなく、他の選択をしてくれるきっかけになると思ったからなんです」と、とりごえさん。
「たとえば、傷ものの果物が破棄されてしまうようなことが、動物に対してもあるんです。それって命に対して失礼な話しじゃないですか。無理な繁殖をさせると、たとえ“商品”になったとしても病気がちだったり、見た目は良くても、その猫の身体は “痛い”や“苦しい”を抱えているかもしれない。実際に私がそれを見てきたので」と、とりごえさんの実体験を交えたお話しもありました。
今回トークイベントをされた、どいかやさん、とりごえまりさんの絵画作品をはじめ、このサイトでもインタビューをしている桑原奈津子さんの作品など、著名な作家さんの作品の数々が一同に楽しめます。
10月12日(月)まで展示・販売されているので、ぜひご家族、お友達と訪れてみてはいかがでしょうか。
会期:9月24日(木)~10月12日(月) ※火曜休み
時間:12時~20時
会場:URESICA(東京・西荻窪)
東京都杉並区西荻北2-27-9
電話:03-5382-0599
http://www.uresica.com/index.html
■関連サイト
どいかやさん ペットショップにいくまえに
http://bikke.jp/pet-ikumae/とりごえまりさん ネコの種類のおはなし
http://torigoe-mari.net/dl.html
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