関 康弘さん・有美さんとココ、貯蔵

こちらでも登場した柴犬のココちゃんは、2013年の年末に飼育放棄で殺処分される直前、動物保護団体に保護されました。その後、小林さんのお宅で過ごしながら里親探しをすること約1年、今年の春に14歳のココちゃんを家族として迎え入れたいという申し出があり、同時にその朗報は保護犬の貯蔵ちゃんにも届いたのです。2匹の新たな家族となった関さんに、その心境と、保護犬を引き取ることについて伺いながら、ココちゃんの近況報告とともにお届けします。

飼育放棄されたココと、もと放浪犬の貯蔵

──以前にも増してココちゃんの表情が明るくなったような気がします。最近のココちゃんはどんな様子ですか?

ココはうちに来てからどんどん若返っているというか、幼くなっている気がします。バンダナを振り回すとじゃれてきたり、自分から遊んでって近寄ってくることもある。年齢も14歳と言われていますが、なんだかもう少し若い感じがしますね。


──ココちゃんの里親が決まったという知らせは私も耳にしていたのですが、同時期にもう1匹、合計2匹の犬を保護団体から引き取られたと知って驚きました。

そうなんですよ。そのもう1匹というのは貯蔵(ちょぞう)という名前の柴犬。外を放浪しているところを保護され、収容されて一年間保護センターにいた、推定9歳のオスなんです。

──同時に2匹を引き取られたのにはどういった経緯があったのですか?

今年3月の終わりころ、動物保護団体ランコントレ・ミグノンの譲渡会に、家族で行ったのがきっかけです。ミグノンのWEBサイトを見て、気になる犬がいたので会いにいったんですが、結局その子はまだ警戒心も強く、人慣れしていない子だったのでスタッフさんからも「子どもがいる家庭には難しいかもしれない」とアドバイスされ、断念したんです。


──それで他の犬も見てみようと。

見渡してみたら、奥の方に人懐こくて、ぽわんとしてる貯蔵がいて。やさしそうな雰囲気の貯蔵を見てたら「この子だったら飼ってもいいな」と思えたんです。それで、ココもその場にいたらしいんですが、実は私、全然気づかなくて(笑)。娘がいつの間にか見つけてて、もうその時には「この子がいい。この子を飼いたい!」って言ってましたね。

──すぐに2匹を飼うことに決めたんですか?

いえ、一度その場を後にしました。動物を飼う上で、可愛いからとか、情に流されて決めてしまうのは人間にとっても、犬にとっても良くないですからね。それで、お昼ご飯を食べながら冷静によく話し合った結果、一番慎重だった夫も、ココと貯蔵ならいいんじゃないかと言ってくれまして。それで、他の人が名乗り出ないうちにと急いで譲渡会に戻ったんです。もしまだあの2匹が残っていたら飼うことにしようって……。


──それで再びミグノンに戻ったのですね。中型犬を、しかも2匹同時に引き取るケースは少ないと思います。決め手は何だったのですか?

ココと貯蔵の性格・雰囲気だったら、2匹一緒に飼えるだろうと思えたから。でも、もともとは、犬を飼うなら1匹だけのつもりだったんです。というのも、去年までうちには長年一緒に暮らしていた柴MIXと、甲斐MIXの2匹の犬がいて。多頭飼育だと犬同士の相性や、世話の面で簡単ではないことを知っていので。

それに2匹を亡くした喪失感があまりにも大きかったので、新たに飼うとしても今までとは違うスタイルにしようと思っていたんです。犬種や性別、頭数も。でも結局、楽しかった思い出のほうが勝ってしまいましたね。

※昨年看取った2匹。柴MIXの凡ちゃん(17歳/メス)と甲斐MIXのムーチョちゃん(14歳/メス)。
保護犬は年齢ではなくフィーリング

──飼いたい犬の条件はあったのでしょうか。

家族のライフスタイルを考えると、子犬からしつけをしてあげることはできないので、成犬が良かったんです。仕事もあるのでずっと家に居られないし、子供たちも成長していきますから。それと飼うなら“行く先のない子から”というのは漠然とありましたね。特定の犬種へのこだわりもないので、ペットショップやブリーダーから買うという選択はもともとなく、強いて言うなら日本犬や雑種かな、というくらい。


──保護犬を引き取ることに、不安や心配はありませんでしたか?

成犬から飼うとなると、本来もっている性格や性質がわからないのが少し心配でした。年を重ねたときに対処ができるかな……と。というのも、犬も介護が必要になるケースがあるんですが、うちにいた先住犬たちは認知症になったんですね。そのとき強く出たんです、元気で意識がはっきりしていたときにはわからなかった “本性”みたいなものが。

権勢欲の強かった柴MIXの方は、おとなしく、かわいいおばあちゃんになったんですが、逆におとなしくてフレンドリーだった甲斐MIXの子が、幻覚を見てたのか攻撃的になり、何もないところに襲いかかるようになって、フードアグレッシブ(食に対して執着する)になったんです。子供のころには見えていたけど、大人になって、なりを潜めていた生来の性質が出るのを体験したので、次に来る子はどうなのかなと。

それに高齢になると、病気などで毎月ある程度の医療費もかかります。それらについては、夫婦間で厳しく何度も話し合いましたね。

──ココちゃんと貯蔵ちゃんは14歳と9歳のシニアと呼ばれる年齢ですが、そのあたりはどう考えていましたか? 飼うなら長く一緒にいられる子犬を希望する方も多いと思うのですが。

私はちょっとあったかな。またすぐお別れがきちゃうのかなって考えたこと。でも老犬だからという理由で引き取らないってほどじゃない。夫と子供たちもそうでしたね。昨年看取った2匹の、上の子(柴MIX)の世話を誰よりもしていた娘も、「もう一度介護がしたい」と言っていたくらい。みんな老犬を引き取ることに対してポジティブでした。


──犬の年齢よりも、自分たちとのフィーリングが重要ということでしょうか?

そうですね。結局、ココと貯蔵に決めたのも会ってみてからですし、譲渡会に行って考えが変わりました。あと犬について思ったのは、個体差があるので年齢だけでは判断できないっていうこと。先住犬たちが12歳くらいだったときよりも、ココと貯蔵の方が若いですね。

サバイバル能力を身につけた、拾い食いが当たり前の貯蔵

──晴れてココちゃんと貯蔵ちゃんを引き取り、2匹が関さんのうちに来ました。はじめはどんな様子でしたか?

うちに来て2週間はお互いに緊張。貯蔵はみんなに「好きすきー」って近寄っていくフレンドリーな子なので、犬が苦手なココは我慢してたみたい。慣れてきたら、ココは貯蔵に「来るんじゃないよ!」って怒るようになりましたから(笑)。


──おとなしい顔して、厳しい一面がありますね。

そうなんですよ。それで2匹の預かりボランティアさんに相談したんです。ココを預かっていたマナさんは、「2匹でいると楽しいんだって思えるように、一緒にいるときにオヤツをあげてみたら?」と。でも貯蔵の預かりさんは「貯蔵は目の前に食べ物があると人格が変わってしまうから、逆効果かも。他に素敵なことで何か探してみるのはどうかな?」と教えてくれました。

──貯蔵ちゃんはそんなに食い意地が張っているんですか?

外を放浪中にサバイバル能力を身につけたと推測しているんですが、干からびたミミズとか、トカゲ、地面にこびり付いているガムもかじっちゃうんです。家の中でもポトンと何かが落ちると、一目散に飛んでくる。室内ならまだ防げますが、外での拾い食いは命に関わるので細心の注意を払っています。道端や植え込みに毒性のある殺鼠剤がまかれていることもありますから。


──ところで、ずっと気になっていたんですが、貯蔵ちゃんの名前の由来は?

もともとは保健センターで「柴じい」と呼ばれていたみたい。それをミグノンの友森さんが引き出したときに「キミは(センターに1年間も)貯蔵されていたから、今日から貯蔵ね」と命名したそうです。ココはセンターで「しばあちゃん」だったのが、家に来る前の預かり宅で「ココ」になりました。

貯蔵もココも、本当の名前はあると思いますが、うちに来る時点でつけられていた名前にもさまざまな経緯が凝縮されているので、名前ごと引き取ろうって決めてたんです。

影からジーっと見るのが得意技!?

──関さんのうちに来て約3か月。2匹に何か変化はありましたか?

2匹とも今いるここが自分の家なんだって思うようになってきているみたい。お散歩の帰り間際、うちに近づいてくると早歩きになるんです。それに私たちのことを“家族”だと認識してきているのか、先日、私と娘で2週間の旅行をして帰宅したら、「帰ってきたー!!」って喜んでいました。


──健康面で気をつけている事はありますか?

2匹ともシニア用のドライフードをあげています。ココは便が安定して、身体を痒がらなくなったし、貯蔵もお腹の痒みが減って体重も落ち着いてきました。あと貯蔵は心臓が悪いから、走ることや、急激な運動は避けているんです。2匹ともシニアなので運動負荷をかけないように、ゆっくりと長めのお散歩に。とはいえ、とても元気ですよ。
──さきほどみんなでお散歩をしたときも、ココちゃんが水たまりをぴょんっと飛び越えていました。

けっこう身軽なんですよ。ココは耳が聞こえないと言われていたけど、扉の開閉のカチャンというような振動音はわかるみたい。ただ声は聞こえないようで、名前を呼んでも反応はないですね。

──関さんから見て、ココちゃんと貯蔵ちゃんの性格、それと可愛いさはどんなところでしょうか。

それぞれタイプが違うんです。ココは意外と気が強くてマイペースなんだけど、すごく甘えん坊の淋しがりやさん。こちらにぴったりくっついてくるし、抱っこしてあげると安心するみたいです。耳が聞こえないから、いつも周囲の動きをじっと目で追っているんですが、それだけじゃなくて自分の興味のあることも影からじーっと見てる “じっとり系”なんです。そこがおもしろいところでもあるし、可愛いですね。

貯蔵はフレンドリーでわかりやすく可愛いです。尻尾を振って好きだよって愛情表現をしてくれるし、誰でも受け入れてくれる、気立てのいいおじさん犬。でもただの愛想良しじゃなく、家族以外に警戒吠えをするようにもなった“やる時はやる男”なんです。眠くなると毛布を振り回したり寝ぐずりをする、赤ちゃんみたいなところもありますね。

──本当に性格が全然違うんですね。もし2匹を“人間”に例えるとしたら、どんなタイプだと思いますか?

職業で言うなら、貯蔵はフリーランサーでしょうね。社交的だから。だけど報酬(たべもの)はきっちり貰いますってかんじ(笑)。ココは人事とか総務とかのOLさん。最初は様子を伺っていたけど慣れてきて本性が出てきた、人や物事に厳しめの女子、ですかね(笑)。

私たちの生活にはムダが必要だったと気づかせてくれた

──関さんにとって“犬と暮らすこと”とは?

犬のいない生活は味わいがない……。旨味、ダシがないって感じです(笑)。やっぱり私は犬がいる生活が好き。それから、あらためて私たち人間の暮らしには“ムダ”が必要だったと気づかせてくれたのも犬の存在ですね。


──それはどういうことですか?

先住犬が亡くなり半年経ったとき、ひとつ思ったんですね。犬のいない生活は“合理的”なんだなと。抜け毛も落ちてない、お散歩も行かなくていい、毎日の餌の心配もない。犬がいないとラクであると同時に、私たちの生活自体も、いつの間にかムダのない方へ傾いていたんです。

というのは、人間だけの生活になると、どうしても“会話をして理解しあうべき”と思い込みがちで、特に子供たちが成長してきた今は、話してなんとかしようと、皆が思うようになっていて。それはそれで良いところもあるんですが、そのぶん言葉や感情がぶつかってお互い疲れてしまうこともあった。そんなときに言葉や理屈にならずにこぼれ落ちる“意識のゴミ”みたいなものが、行き場を失って溜まっていたんです。

──生活がスマートになる一方で、マイナス面もあったんですね。

その意識のゴミを中和して、自然に吸収してくれたのが犬の存在だったんです。犬たちは意識していないだろうけど、ココと貯蔵が来たおかげで、理屈で物事を考えていた私たちに“言語や論理に依存しすぎちゃいけない”、“人間も動物なんだ”っていうことを、自然に思い出させてくれました。


──最後に、ココちゃんと貯蔵ちゃんが来てから、家族に変化はありましたか?

自然に笑うことが増えましたね。彼らが特別何かをしてくれるわけじゃないんだけど、通じ合い、感じ合い、支えになってくれている。犬ってやっぱり、そこにいてくれるだけでいいですね。
DOG'S PROFILE
ココ(メス/推定2001年生まれ)
貯蔵(オス/推定2006年生まれ)

OWNER’S PROFILE
関 康弘さん・有美さん
世田谷区在住。うてな(中2)、禾楠(小5)の4人家族。2014年5月に柴MIXの凡(17歳)と、11月に甲斐MIXのムーチョ(14歳)を看取り、この時に介護経験から子供たちがシニア犬を希望。2015年の今年、うてなはドイツの「ティアハイム・ベルリン」、禾楠は東京都「動物愛護相談センター」を訪れ、ますます保護犬好きに。

▼ココちゃんが預かりボランティア宅にいたころの様子はこちら
「インタビューVol.3 小林マナさんとギルバート、ジョージ、マロン、ココ


Interview, Edit: Tomoko Komiyama / Photo: Jun Takahashi / Translation: Chiyoko Kimura


Yasuhiro & Yumi with Koko and Chozo


We are honored to release this interview as this is the family who kindly adopted one of the dogs we previously introduced. We hope most of you remember Designer Mana Kobayashi who fostered a rescued dog Koko for a year until she found a forever family. Koko was already 13 years old at the time and Ms. Kobayashi was ready to have her till the end. However, in the spring of this year 2015, there was good news dropped into Ms.Kobayashi that there is a warm-hearted Seki family who decided to adopt Koko along with the other rescued dog from the shelter.

We are very happy to share the stories of Seki family and the lucky two dogs, Koko and Chozo.


Koko was neglected. Chozo was a stray dog

─ Koko looks brighter and happier since the last time I saw her. How has she been doing?

Apparently, she looks like becoming younger. She comes and plays when I swig a bandana. She even begs to play with me. I understand she is 14 years old but it doesn’t feel like it.


─ When I heard about the news you adopted Koko, I also heard that you adopted the other dog at the same time. It was the quite surprising news that two dogs were handed over to the family at once.

Yes, we did. The other one is a male Shiba, approximately 9 years old, named Chozo. He was a rescued stray dog and had stayed in a shelter for a year.


─ What made you decide to adopt two dogs?

Late in March this year 2015, my family and I went to the adoption event held by the animal rescue group, Rencontrer Mignon. We checked their website first and there was a dog we wanted to meet. Apparently, this dog was still cautious and wasn’t used to people yet. We were advised by one of staffs that it could be difficult for a family especially with children to have this dog. We decided to give up on this dog after all and started to look around.

Then, I was gazed at one of the dogs at the end of the place. He looked peaceful yet friendly and made me feel like “Why not? I think I can take care of him”. That was Chozo. As for Koko, I didn’t notice she was in the same event but my daughter found Koko. She was like “I definitely want her. This is it!!”.


─ Did you decide to adopt two dogs right away?

Well, we left the place first and had a family meeting. You know, there are much more responsibilities after adopting animals. I didn’t want to be carried away by a sudden impulse or just by the feeling of “oh, she is so pretty, he looks nice”. Therefore, we had a rational family talk during the lunch. My husband who was very careful slowly said at the end that we can take care if Koko and Chozo. So we decided to go back and adopt them if they were still there.


─ Medium-size dogs are less popular at adoption. On the contrary, you took 2 of them at the same time. It was a very rare case.
We had 2 dogs mixed-breed Shiba and Kai till last year so that we knew it’s not easy to have 2 dogs considering how they are with each other or how much it takes to care 2 dogs. Unfortunately, they passed away last year. We had holes in our hearts for a while as it was such a big damage to lose two of them in the same year. Therefore, we were going to adopt just one dog next time we are to.

However, when we saw Chozo and Koko, what they have in them atmosphere-wise told me that we can care for two if they are Koko and Chozo. We were seeking a different style of having dogs from our previous dogs but good fun memories won and we ended up by adopting two of them.


Not ages but chemistries you have with rescued dogs

─ Did you have any preferences when you choose a dog?

Considering my family routines and schedules, we thought it would be difficult to care of a puppy as I go to work and don’t stay home all the time. Also, my children are getting older which tells that they are getting busier. Therefore we wanted to have an adult dog. And the other preference was to choose the one less popular from the shelter. I never thought of buying from a breeder or a pet shop. If I could say my preference, I would say either Japanese dog or mixed-breed dog.


─ Did you have any concerns about adopting rescued dogs?

We were actually concerned about two things such as medical expense and elderly care for dogs. Older they get, the more they have a chance to see a vet. My husband and I talked about it again and again. Also, our previous dogs got Alzheimer’s when they got older. Then, we kind of saw their true characters.

Mixed-breed Shiba that used to have strong lust for reins of power turned to be peaceful pretty grandma dog. On the other hand, Mixed-breed Kai that used to be calm and friendly became very aggressive and tried to attack something we couldn’t see. I think she was seeing hallucinations. She also became Food Aggressive (obsessed with food). We saw this kind of potentials when they were puppy. It was hidden as they were trained while growing up. However, we don’t know its growth process or how it was at puppies if we adopt senior dogs.

Not knowing their growth process was our concern when adopting rescued adult dogs.


─ Speaking of Koko and Chozo, they are 14 and 9 years old. There are many people who wish to have a dog that can live with for a long time.

Well, I actually had this thought “Maybe I have to say goodbye soon again” but it couldn’t be a reason for us not to adopt elderly dogs. Especially my daughter who looked after our previous dogs very well said “I would like to care for elderly dogs again”. Everyone in my family was very positive about having elderly dogs. 


─ You mean dog’s age is not a big matter but good chemistry you have with a dog?

I would say yes. In fact, we decided to adopt Koko and Chozo after we met at adoption event. This even actually changed my idea. There is difference one dog to another. I thought of our previous dogs at the age of 12 to compare with Koko and Chozo. These 2 dogs are much younger than when our previous dogs were 12 years old. I think that actual age is not always telling us their physical age.


Chozo acquired survival skills and was used to scavenging for food

─ You officially adopted Koko and Chozo. How were they at your place at the beginning?

Both Koko and Chozo were nervous for the first 2 weeks. Chozo is a friendly one and always comes closer to everyone as if to say “I like you~!!” but Koko on the other hand is totally opposite. After they adjusted to their new lives, Koko started to get mad at Chozo as if to say “Don’t !!”. (laugh)


─ Koko has a calm face but she must be strict at some points.

I know. Ms. Kobayashi who was a foster family for Koko advised me that I should get her feel that it is fun to be with Chozo and advised me to give her a treat when she is with Chozo. However, Chozo is kind of obsessed with food. He changes in front of food.


─ Is he so obsessed with food?

I think he learned how to survive when he was a stray dog. It doesn’t matter what it is outside so he tries to eat anything like lizards, dried dead earthworms and even littered chewing gums. Even in the house, if I drop something by accident, he comes at full speed to pick it up. We can prevent him from eating in the house but you never know what’s there outside. It can’t be only dead insects or gums but poisonous vermicide along shrubberies and roadsides. We need to be very careful when taking him for a walk.


─ By the way, I wanted to ask you about Chozo. Who named him Chozo?

He used to be called “SHIBAJII (comes from Shiba+Jiichan (grandfather))” at Mignon. When we were handed over from Ms.Tomomori, the representative at Mignon, she named him Chozo because he was stored (Chozo in Japanese) at Mignon for a year. I know Koko was SHIBA+Baa-chan at Mingon and Ms.Kobayashi her foster family named her Koko.

We already decided to call them whatever they were used to be called. I think names also have histories in it so we adopted not only the dogs but also their names.


Good at peeping?!?!

─ It has been 3 months since they came to your place? How do they adjust to their new lives?

It seems like they are getting to feel here is their home. As we get closer to the house after walking, they speed up as if they know. I also think they are getting to feel us “family”. My daughter and I went to travel for 2 weeks. When we came back home, unexpectedly they looked very happy as if to say “Yeay!! You are finally home!! Yeay!!”


─ Is there anything you care about their health?

We give dried dog food for senior dogs. Chozo’s heart is weaker than usual so we tru not to run fast when we go out with Chozo. He used to itches around his tummy but it’s stopped now. His weight is stable, too. Though they are energetic, we need to understand they are seniors in dog’s age. Therefore we try to take a slowly but longer walk. As for Koko, she stopped scratching her body and her bowel motion is stable now.


─ When I went walking with you today, I noticed that Koko jumped over a puddle.

Yes, she is quite light. I was told that Koko can be deaf and in fact she doesn’t react when we call her. However, it seems like she can feel vibration sounds like doors open and close.


─ As for their characteristics, how would you describe? And what’s their charming point?

Well. They are very different to each other. Koko is strong-willed against with her look. She also likes to keep her own pace but she gets lonely easily and can be spoiled. I can tell she feels comfortable when we hold her. Because she can’t hear, she stares surroundings to see what’s going on. You know , she peeps when something interesting is there. It’s funny and kind of cute. I think that’s her charming point.

Chozo is friendly and easy-going. He waves his tail as if to say “I love you~!!” and he accepts everyone. He is like a good natured middle-aged guy. However, we got to know that he is not only friendly but also barks at strangers. He is like a I’ll-do-it-when-I-have -to kind of guy. He swings a blanket around and sometimes gets grumpy when he is sleepy. You know, he can be like a baby, too.


─ How would you describe if they were human beings?

Chozo would be a freelance worker as he is friendly but is a type of guy who makes sure to get paid (maybe in food) (laugh). Koko on the other hand would be an office lady who works at either personnel department or general affairs department. She wouldn’t show her true characteristics and peeps first. Then once she gets used to the office, she would start showing her talents, the strict woman. (laugh)


Without words, they connected our family heart.

─ Could you tell me what it means for you to live with dogs?

It can’t be any deeper without them. It’s like a dish without stock. (laugh) I love living with them. And more importantly they taught us we need some irrational things in our human lives.


─ What do you mean by this?

At 6 months after our previous dogs passed away, I had some thoughts in my mind that our life became more reasonable without dogs. We didn’t have to take them walk any more. We didn’t have to clean dog’s hair all the time. We didn’t need to worry about their food. We were about getting re-attuned our life without dogs. I also noticed that we try to communicate and understand each other only in verbal especially as my children are getting older, which I think important as well. We all were unconsciously thinking that problems would be solved if we talk. However, there are some emotions that can’t be solved by words. And these emotions were losing a place to go.


─ There are negative aspects while your life becoming reasonable.

I realized that dogs were neutralizing these emotions and they are there for us, too. Koko and Chozo reminded us that we should not depend too much on words and logical thinking. They remembered us that we humans are also animals. My family has a good bond because they are there for us.


─ To end the interview, your family changed since Koko and Chozo came to your family?

We laugh more. I don’t think they are doing anything special to us but they are our connection, bridge and support in my family. We are happy if there are just there.